美人に生まれて失礼しました

他称・美人のあるある日記。美人仲間に共感されたいがために開設したブログ

同期のサクラ3話の百合さんにクソ共感して懐古する美人の就活と仕事のはなし

★blog開設の経緯https://bijinnisachiare.hatenablog.com/entry/2019/10/19/225318

★自己紹介https://bijinnisachiare.hatenablog.com/entry/2019/10/20/221603

 

ねむ。。。

同期のサクラ3話が日本シリーズの影響で1時間ズレしたこともあり、まさかの終わったの0時だった。

つまりこの記事は投稿時間詐欺です。毎日ブログ書いてたぜーって証を残すために、日にち跨ぎさせないくだらんわたしのこだわり。

 

本当は今日は別のこと書いて憂さ晴らしする予定だったけど、同期のサクラ3話がなかなかよくって(3話に限らずすごくいい)、自分の新人時代を振り返る機会にもなったので、感想書きつつもまた語る美人の苦悩物語です。

 

同期のサクラ第3話のあらすじはこちら。

ストーリー|同期のサクラ|日本テレビ

 

同期のサクラは、大手ゼネコンに2009年入社した、忖度しない主人公サクラを中心とした男女5人の1年ごとの物語。初回は新人研修でのサクラが同期を振り回しまくる話(というか全話に渡って振り回してる)、第2話は、営業部配属の男の子がパワハラと過重労働で苦しむ話、第3話は、広報部で美人な百合さんの、ゼネコン特有の男社会でうまく交わしながらも苦悩する話、、、という感じ。

 

ちなみにわたしは、同期のサクラより1つ下の2010年入社なのだが、そりゃあまあ大変だった。

同期のサクラでは全然描かれてないのだが、あの頃はどの企業も景気が最悪で、就活難だった。

わたしの2つ上の学年(2008年入社)は、先輩曰くすごく恵まれていたらしい。団塊の世代という人達が大量退職し、人員不足だったのでかなり売り手市場だった。が、2008年9月に起きたリーマンショックで事態は一変した。当時わたしは大学3年生で、これから就活を始めるタイミングだった。その時はまだ経済とか景気とか危機感は一切なく、遠い国で起きた経済不況が日本にどう影響するかなんて考えもしなかった。きっとなるようになるだろう、くらい簡単に考えれるほど平和ボケしていた。

だが、1つ上の世代(同期のサクラの代)は、その余波を真っ向から受け、内定取消という社会問題に巻き込まれていた。リーマンショックの影響で首が回らなくなり、人員整理が始まり、まだ入社さえしてない人から内定を取り消すという企業が後を絶たなかった。そんな翌年入社の年なんて、さらにひどいもんだった。同期のサクラ世代は「もう内定出しちゃったし・・・」という建前もあったが、我々の年なんて、そもそも新卒採用自体しない・採用活動をしても例年より大幅に減員という具合だった。少し前まで募集があったはずの企業が、ある日突然リクナビ(当時は主流だった)から姿を消していたり、募集内容が違う形で更新されていることなんてよくあった。しかも、入社できたと思ったら、1年目の終わりに東日本大震災が起きるもんだから本当にツイてない、ハズレの年だった。

でも同期のサクラは、震災には触れるものの、その前のリーマンショックには完全スルーだ。ましてやゼネコン。サクラ世代はそりゃ内定が出たあとなので、なんとか入社だけは取り消さずに済んだだろうけど、今日の第3話の「新卒採用のための広報活動を!」なんてやってる場合では全然なかったはず。

 

まぁそれは置いといて、美人がする就活は他の人よりはまだイージーモードではあった。

就職率最悪な中、3社内定がもらえるのなら悪くはないとは思う。これは全て顔の効果かと言われれば違うかもしれないが、まぁ顔の善し悪しはやはり就活でも影響が出るとは思う。

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有名なやつ。

 

自分の周りも、わりと顔が整っているタイプは内定もらえてたし、入社後顔を合わせた同期たちを見ると、顔面偏差値は高く感じた。所詮顔なんだ。恋愛以外の場でもやはり顔の良さは役に立つ。ただ、仕事においてはデメリットも多かったようにも感じる。

 

まず、ありがたいことに3社内定をもらったが、もちろん面接であったり筆記試験だったりでも判断されているのは思うものの、うち1社からの採用担当の対応から見て、あぁ顔採用なのか・・・とあからさまに感じた企業があった。まず、受付の人が美人だし(そういう人だから、会社の華として配置されているんだろうけど)、メインで採用担当をやってた方は男性だったものの、それ以外でサポートしてくださった人は全員美人だった。まぁそこまではいい。採用担当から個人的に連絡が来たのには非常にまいった。最初は親身になってくれるいい人だな~とは思っていたものの、あ・・・これ下心あるタイプだ・・・というのはすぐに察した。まだ内定承諾書の提出期限は先だが、色々気になるだろうことを特別に教えてあげたい、とか、君のことは僕が推したんだよ、とか、いちいちキモい。内定を餌にして美女と寝ようってか。どんだけ厚かましいんだよ。というわけで、個人的な関係になる気は一切なかったので、内定辞退することにした。周りからは勿体ないと言われたが、その会社を選ぶと他の2社を蹴ることになるんだから、結局どっちにしても勿体ないと言われるんだから気にしないようにした。それに、就活生へのセクハラ以前に、主導権はそのセクハラ男、美人社員はただの雑用兼客寄せパンダな印象が強すぎたので、蹴ってよかったと思う。

結局、残り2社に関してはそこまで美人特待制度は表立ってしていなかったし、その他待遇面を考えても同じような大手だったので、東京だけに本社機能が一本化されているわけではなく、地元近くの支社にもいろんな権限を持っている今の職場を選んだ。

 

ただ、就職してしまったら終わりというわけではない。

実は、大学時代はわりと専門的な分野の勉強をしていたので、そちらを生かせる仕事を希望し、総合職として入社した。

が、最初に配属されたのは営業部だった。希望が全て通るものではないし、こんな就職難の中、入社させてもらえるだけマシか・・・と納得していたものの、実際配属されてみると、結局のところ内定を辞退した会社と似たようなものだった。若くて美人が担当した方が取引先も喜んで受注してくれるから、とか、無駄に接待に駆り出されたり、まるで同期のサクラの2話と3話を混ぜたような感じだった。そして、なんとか頑張って受注をとってきても、「若くて美人だから」とさも実力ではないという言い方を同性の先輩から嫌味を言われるし、同期のサクラの百合さんほどあからさまではないものの、微妙なセクハラも多く、さすがに心が折れかけた。営業部配属も、元々希望していた部署には適性がないと思われた自分の実力不足かもしれないし、営業の適性があるの思われたからかもしれないけど、わたしからすれば、営業部に所属している間、ただただ美人枠で売上を作る適性でしかなかった。

そんなわけで、わたしはたった2年で音を上げてしまった。正直辞めるつもりでいたが、営業部長からの説得を受け、異動という形で営業部からは離れる形になった。ただ、異動できたからといって、もちろん希望の部署ではなく、人事部に配属されることになった。最初こそは、辞めると言い出したわけだから人事部付かな?と思っていたが、結局のところまた営業部や内定を辞退した会社と本質は一緒だった。まぁ単刀直入に言えば、採用活動をする上での会社の顔、という扱いだ。またかよー!!!!と思ったが、異動させてもらった手前、そうすぐは辞めるわけにもいかない。ただ、営業部ほどセクハラまがいなこともなければ、美人を理由に必要以上に駆り出されることもないし、売上とかは関係ない分「美人だから得た成果」もないから、嫌味を言われる機会が減っただけかなりマシだった。それに、人事部で今頑張っておけば、希望の部署に異動できるかもしれない、という望みがあったので続けられた。

でもたった数年ではそう景気は回復せず、希望部署の異動は簡単に行きそうになかった。一応大手なので、人員整理や配置転換等行いつつも、新卒採用はピーク時より少ないものの、継続して行われていた。希望していた部署に行けないなら辞めるという選択肢ももちろんあったが、営業部の頃は簡単に辞めると言ってはいたものの、採用に関わる人事部となると、就職難が現実味を帯びてくる。そして、結局のところ営業部での2年と、人事部でのキャリアを積めば積むほどブランクは空く一方だし、大学時代に習得した知識はどんどんアップデートされぬまま忘れていくし、その部署で自分が活躍できるのかと自信だけが失われていく。ここからは、同期のサクラの百合さん状態で、結局わたしは言い訳だらけで希望部署に何がなんでも行く!という意思がそもそも足りなかったんだと思う。それに、ドラマのような男社会のゼネコンってほどでもなかったので、百合さんのように男尊女卑な職場環境で居場所がないとまでは思わなかったし、わたしは常に笑顔で大人の対応ができるような器用なタイプでもなかった。それこそ、大人しく空気読んで愛想よく笑顔で交わします♡みたいな性格ではないし、根本がそもそもガサツなので、美人美人ともてはやされても「はーい、どうもでーす」と言った具合に軽く流していたし、上司や先輩と仲良くなれば「はは、キモイっすね~」くらいは言えるメンタルは一応持ち合わせてはいたので、最終的には人事部の居心地は悪くなかった。百合さんの気持ちも共感できる半面、だからといって百合さん=わたしはまた別物だなーとも思った。まぁそもそもドラマの中の世界の人だからね、百合さんは。。

 

まぁここで言いたいのは、結局のところ仕事でチヤホヤされたところで特に得るものは少なかった。前述のとおり、どこの部署に行っても美人がゆえに客寄せパンダ扱いにはされるし、頑張って得た成果すらも美人枠だからとか嫌味言われるし、何度も嫌気がさして泣いた。それでも、分かってくれる人はいるし、認めてくれる人もいたので、だんだん責任のある仕事を任せてもらえたし、やりがいを感じるようにはなった。そんなわけで、わたしは途中で希望部署調査票に記入するのを辞めた。大学時代の知識を再習得することももちろんできるが、やはりそれだけのブランク期間があれば自信はなくすし、ただマイナスの意味だけでなくまさに2話でサクラ状態で、希望していた部署に就けないけど、人事部にいるといろんな部署がそれぞれの役割を担っていて、直接関わらなくても社員みんなでひとつの成果を得ている実感が持てたのも大きかった。それに、大学で学んだことを直接生かせなくても、その知識があるからこそ提案や改善できたものもあったし、それはそれでよかったとも思う。

ちなみに32という年齢もあり、新卒採用は少し前に同じく美人の後輩にバトンタッチした。3話の冒頭でもあったとおり、入社3年目が仕事に慣れてきて大学生と歳も近い、という理由もあり任されていたこともあったので、今は相武紗季的立場だけど、残念ながら私には子供はいない。。笑 相武紗季の役もめっちゃ分かるな~。いるんだよ、サクラほどではないけど個性強すぎ新入社員。。おおおおおお待て待て待て、突っ走るんじゃねぇぞ、ってね。台詞こそはなかったものの、セクハラだなんて思ってないです・・・と耐える百合さんを心配そうに見つめる相武紗季の演技は素晴らしかった。きっと百合さんの我慢している姿が過去の自分とだぶって見えたのだろう。やはり美人はいいことばかりではない。

美人で得したことは、就活を行う上での間口が広いことと、ミスしても他の人ほど激しく叱責されないくらい。デメリットを考えばプラマイゼロどころか美人ハードルでの苦労は付き物である。

なので、美人に向かって「顔採用」とか「美人って得だよね~」とかは謹んでほしい。

美人は美人なりにこれでも悩んで頑張ってるんだからさ。

 

【追記】

完全にドラマの感想だけど、取引先の専務(50代のおっさん)に食事に誘われて、サクラに「百合ちゃんは僕に好意があるんだよ!空気読んで帰ってくれよ!」のくだりには心底ゾッとした。でも実際、マジでこういうおっさんいた。いやいやなんで選びたい放題の立場にいる若くて美人な百合さんが、おまえみたいなおっさんわざわざ選ぶと思う??いくら金と名誉あったって、父親と同じ世代のおっさんを恋愛対象として見ねぇわ。たまに金と名誉があればおっさんでも父親ほど年の離れたおっさんでもOK!なタイプは存在するけど、そっちはかなり稀だし99パーセントねぇわ。TOKIOの城島くんが24歳下のハーフ美人と結婚したけど、それはおまえみたいに図々しく僕に好意があるんだから邪魔者は帰れよなんてこときっとしねぇし、言うても城島くんジャニーズだし付加価値は専務なんかより遥かにあるんだからそもそも格が違うんだよな。。わたしは百合さんのように優しさはなく、「へー!わたしの父親と同世代ですね!じゃあ会社のお父さんだと思って、甘えさせていただきますねー!」スタンスを貫いたのでそこまでしつこくはされなかったけど、それでも相当ウザかったもんな。。